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交流を通じて自己理解を深める ~奈良女子大学と本学女子学生の交流会実施~

2024.10.15

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本学にて記念撮影。笑顔の向こう側にある、自分自身を模索し続ける強い意志を感じる交流会でした。

奈良女子大学と本学は、榊 裕之 本学前学長(現、学校法人トヨタ学園 フェロー/豊田工業大学 名誉学長)が奈良国立大学機構の理事長を務められているご縁もあって、昨年度より学生同士の交流の機会を設けています。

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榊 裕之 本学名誉学長は、「相手の大学の歴史に触れることで、自分が学ぶ大学への理解が深まります」と交流の意義をお話しくださいました。

今年も学生が主体となって企画し、交流会の実施を実現。奈良女子大学の理学部、工学部の学生4名と本学女子学生6名が企画に参加しました。

それぞれのキャンパスにおいて、施設紹介や研究紹介などを通じてお互いの理解を深め、10月15?16日は、奈良女子大学の学生が本学を訪問しました。

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本学の交流スペース"障子ラウンジ"での対話の様子。先に訪れた奈良女子大学キャンパスでの活動を通じて、すっかり打ち解けた様子の学生たち。奈良からは前日に到着して、本学参加者とともに国際交流ハウス(Ti-House)に宿泊。夜はおしゃべりを楽しんだそうです。

交流会のメインは、テーマを設定し、それについて意見を出し合い、考えを掘り下げるという対話企画。

今回のお題は、「ジェンダーギャップ」や「ジェンダーバイアス」などの社会問題にもつながる、「理系女子を増やすにはどうしたらよいか」。

参加した学生たちは全員「理系に分類される学部」で学んでいますが、日々の生活で感じること、不安に思うこと、期待することが同じだったり、違ったりします。

時には共感し、時には自分とは異なる意見にハッとしながら、対話はどんどん進みました。

環境は違っても、双方に通じる意見を聴いて、「やはりそうか、そう感じるのは自分だけではないんだ」と自信がわいたり、異なる価値観に触れることで、「そういう観点はなかった、自分とは違う考えだけど、そう感じる人もいるんだ」と視野の広がりを感じたり。

仲間が与えてくれる"気づき"の芽を手掛かりに、自分に問いかけ、思考を巡らせ、自己理解が深まっていく過程は、自分と同じ環境に属する人々との会話だけでは、なかなか味わえないのではないでしょうか。

「みんなもいろいろな意見を出してくれるので、それを受けて、自分はどうなんだろうと、頭を働かせる過程がとても楽しかった。思考が止まらない、そんな感覚でした」と感想を聞かせてくれた参加者も。

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本学の障子ラウンジでの対話風景。江口 建 教授人文科学研究室)を囲み、哲学対話の手法を取り入れた対話を通じて、価値観が拡張され、思考が深まっていく過程を楽しみます。

一般的に理系の世界、特にエンジニアが活躍する領域は、男女比に差があり、昨今では女性の活躍が期待されています。

その領域に飛び込んできた女子学生たちは、自分の特性を活かしたいと思いながらも、依然として男性中心の組織構造にギャップや戸惑いを感じたり、不安になったりしてしまうこともあるようです。

違う環境で奮闘している仲間と志を共有することで、改めて自分を励ますことができ、「自分自身をもっとブラッシュアップしたい!」という自分の中にある強い意志を、各自が再確認した様子でした。