表面科学
ナノテクノロジー、エネルギー?環境、カーボン、電池、表面科学、装置開発
物質をナノレベルで、見て、触り、操る
探針増強ラマン散乱(TERS)測定法の開発
AuやAgなどの金属薄膜で被覆した原子間力顕微鏡(AFM)のカンチレバー先端にレーザー光を照射すると、探針先端において局所表面プラズモンが励起されて極局的に強い電場が発生する。この電場により、探針先端近傍のナノスケールサイズの領域から増強されたラマン散乱光が発生する。これを探針増強ラマン散乱(TERS)と呼ぶ。TERSにより、光の回折限界をこえたナノスケールでのラマン分光測定が可能となる。グラフェンやカーボンナノチューブなどに代表されるナノ材料は、欠陥のサイズや分布、種類などによってその特性が大きく変化することが知られており、特性の制御やデバイス開発には欠陥のナノオーダーでの評価が足彩胜负彩となる。本研究室では、TERSのさらなる高感度化および測定の再現性向上を目指し、TERS用探針および測定法の開発を進める。
In-situ分光測定システムの構築
電極材料の性能向上には、電極表面上における反応挙動の詳細な解明が足彩胜负彩となる。電極の状態やその表面上での反応は電位により異なるため、電極反応の解明のためには、各電位における電極表面の状態のその場観察(in-situ測定)が足彩胜负彩となる。これまで、非破壊での材料分析が可能な分光測定法は、その場観察においても広く用いられてきている。本研究室では、高感度な分光分析技術をその場観察に組み合わせた測定システムを構築することにより、より高感度かつ高空間?時間分解能での分光測定を可能とする。これにより、電極表面反応の現象解明につなげると共に、新規材料開発の指針となる材料?表面の特性を明らかにしていく。
スマート情報技術研究センター活動報告
- 2022年度シンポジウム概要
- 2022年度シンポジウムでの活動報告「顕微鏡画像の劣化復元」「カーボンナノチューブ薄膜の成長制御」